日本のフードカルチャーガイド

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北海道の食と自然を楽しむアウトドア旅!釧路の秋と冬を絶景プロデューサーが堪能してきました【詩歩の死ぬまでに食べたい!日本の絶品ごはん#9】

こんにちは。絶景プロデューサーの詩歩です。今回ご紹介するのは、湿原で有名な北海道の釧路エリア。有名な「釧路湿原」以外にも、霧多布湿原、別寒辺牛湿原など、多様な湿原がぎゅっと集まっています。そして北海道といえばおいしい食材の宝庫。釧路ならではの食とアクティビティの魅力をお届けできたらと思います。

本物のししゃもが味わえる街 白糠町(しらぬかちょう)

皆さんが普段食べているししゃも、実は代用品って知っていましたか? 正式にはカラフトシシャモといい、北太平洋や北大西洋で獲れたものが市場に大量に流通しているんです。では本物のししゃもはというと、北海道南部の太平洋沿岸の一部でしか獲れない日本固有の魚で、ここ白糠町で食べることができます。

ししゃもをいただきに訪れたレストランはまなす

こちらが本物のししゃものフライ! 身が肉厚でとってもジューシーで、明らかに今まで食べていたししゃもとは違いました。これが本物の味……。おいしさにもびっくりしたのですが、お値段もやはり本物。7~8尾で1000円ほどのため、北海道ではししゃもは立派な高級品なんです。値段にたがわぬ感動するおいしさなので、釧路を訪れたらぜひ食べてみてほしいです。

レストランはまなす
URL:http://shiranuka-hamanasu.com/

釧路のお土産を買うならここ!釧路フィッシャーマンズワーフMOO(ムー)

釧路川河口に架かる幣舞橋(ぬさまいばし)に隣接する複合商業施設。MOOは「Marine Our Oasis」の頭文字を取った造語で、多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。館内は地元の海産物が揃う市場や、道内の銘菓を取り揃えたお土産屋が所狭しと並んでいます。

 

なかには生きた毛ガニをゲットし、その場で茹でてくれるクレーンゲームなんかも! 私が訪れたときは残念ながらお店がお休みでしたが、1回500円ほどでチャレンジできるそう。難易度はカニが当然動くのでかなり難しいみたいです。

私が購入したお土産がこちら。どれもよかったのですが、なかでも真ん中にあるねこあし昆布のとろとろ粉末が一番おすすめ! 北海道東部の太平洋沿岸でしか採れない「ねこあし昆布」を粗びきにしたもので、粘り気が強く栄養満点。ダイエット効果や免疫力の向上にもいいとされています。水分を加えてもどすととろろ昆布のようになり、お味噌汁などにするととってもおいしいですよ。

釧路フィッシャーマンズワーフMOO(ムー)
URL:http://www.moo946.com/index.html

そのまま焼くのが北海道流 海鮮BBQが楽しめる釧之助本店

北海道の新鮮な魚介をBBQで思う存分楽しみたいならここ! 毎朝新鮮な魚を市場から厳選し、獲れたての鮮度の魚介が集まる巨大複合店が釧之助です。販売コーナーはもちろん、水族館やお土産コーナーも充実しています。

店内にも巨大な円柱の水槽があり大迫力

北海道のBBQは食材を丸ごと焼くのがおいしさの秘訣。遠赤外線でじんわりふっくらと焼き上げることで、皮や内臓の旨みが身に染み渡るんです。たくさんの種類の魚介をいっぺんに楽しみたい人におすすめです。

釧之助本店
URL: https://sennosuke.net/

人気道の駅「厚岸(あっけし)味覚ターミナル コンキリエ」で牡蠣を堪能

海岸線の街、厚岸町にある「知る・買う・食べる・憩う・集う・考える」の6つの鍵をテーマとした施設です。「コンキリエ」とはイタリア語で「貝の形をした食べ物」という意味で、その名の通り牡蠣をはじめとしたグルメが楽しめます。

さっそくカキフライと豚肉が盛りつけられた名物「かきぶた丼」をいただくことに。厚岸の牡蠣は小ぶりで厚みがあり、甘みが強いのが特徴で、サクサクの衣の中からジュワっと口いっぱいにおいしさが広がります。

目の前の海には牡蠣でできた島の上に建つ珍しい神社「弁天神社」があります。

厚岸で生産されているご当地牛乳「あっけし極みるく65」。実は牛乳好きでして、各地の牛乳があれば飲んでいるのですが、こちらは濃厚ながら臭みがなく、この年に飲んだ牛乳のなかで一番おいしかったです! 牛乳好きの方はぜひ飲んでみてください。

厚岸味覚ターミナル コンキリエ
URL: https://www.conchiglie.net/

好きなネタを好きなだけ!釧路が発祥とされている名物『勝手丼』

釧路で最も歴史のある市場『和商市場』。こちらでいただけるのが名物「勝手丼」です。いまではどこの市場でも目にする、好きな具をのせて作るこの丼ですが、実はこの和商市場が発祥の地と言われています。

まぐろ、エビ、貝類、カニと、見るからに新鮮でおいしそうな食材が所狭しと並んでいます。

わたしは本マグロにいくら、大きなボタンエビに珍しいくじら肉などをチョイス。どのネタもとても分厚くて、大満足な丼になりました。盛りつけすぎてついつい予算オーバーしてしまうのも勝手丼ならではですね。

釧路和商市場
URL: https://www.washoichiba.com/

北海道では当たり前!ディナーの後はパフェで〆る

沖縄では〆にステーキを食べるように、地方によってユニークな〆がありますが、北海道ではパフェで〆るのがポピュラーだとか。さっそく私も「仏蘭西茶館」へお邪魔して〆パフェを注文しました。地下にあるお店で、カッパドキアの洞窟のようでかわいかったです。

仏蘭西茶館
公式HPなし

湿原で楽しむカヌーと満天の星空体験

湿原ではガイドさんと一緒にカヌーに乗って湖を楽しむこともできるので、別寒辺牛(べかんべうし)湿原の厚岸湖(あっけしこ)で体験してきました。風も波もなく、晴天のなか静かな水面を進んでいくのはとても気持ちがよかったです。ここはラムサール条約にも登録されている貴重な湿原にもなっているんですよ。

夜には霧多布(きりたっぷ)湿原を訪れ、水面に反射する満天の星空を堪能。ここの湿原に限らず、釧路にはたくさんの星空スポットがあるので、自分だけのお気に入りの場所を探すのも楽しいですよ。

冬の釧路はアクティビティが満載!ワカサギ釣りやタンチョウ観察などをご紹介

ここからは冬に訪れた釧路の様子をご紹介します。まずは阿寒湖でのワカサギ釣り。冬になると湖が凍り、車で乗り入れることができるほど氷が分厚くなります。人生初のワカサギ釣りでしたが、だんだんとコツが掴めてくると釣れる釣れる!暖房付きの小屋の中でできるので、寒さも気にせず夢中になってしまいました。

釣ったワカサギはすぐに湖畔で揚げてもらえます。揚げたてはサクサクホクホクで、スナック感覚でぺろりと平らげてしまうほど美味しかったです。

お次はタンチョウを撮影。
鶴居村というその名の通りタンチョウが毎年訪れる村があり、そこの雪裡川(せっつりがわ)に掛かる音羽橋という場所で撮影ができるんです。しかし簡単に撮れるわけではなく、この旅のためにレンタルした超望遠レンズを使って、遠く離れたタンチョウの寝床から朝に飛び立つ一瞬を狙うというもの。
苦戦しながらもなんとかレンズに収めることに成功しました!

最後は冬の湖に咲く「雪の華」、フロストフラワー。北海道のなかでも限られた地域でしか見ることができず、フロストフラワーの発生条件である「凍った湖に雪が降らない」「気温がマイナス15~20度以下」「風がない」などを満たした釧路ならでは景色なんです。川などの水蒸気が湖の氷の上で凍りつき、花のように結晶が広がる現象です。本来は朝に見るものなのですが、夕方にたまたま通りすがった屈斜路湖で奇跡的に出会えました!難易度が高いものなので、ガイドツアーに参加してみるのがおすすめですよ。

以上、釧路の秋と冬の魅力をご紹介させていただきました。北海道は広大な土地によって場所ごとに様々な特色があり、また季節によっても全く違った景色や体験を楽しむことができます。ぜひあなたも釧路をはじめ、北海道の食や魅力を堪能してみてください!

インタビュー・文章/ソトレシピ編集部
写真/詩歩

Writer
Photographer
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