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宮崎は隠れたうどん県!?「御崎馬」「モアイ像」にもご対面!【YURIEのおいしいアウトドア旅#2宮崎編】

 
キャンプや旅などソトアソビが大好きなYURIEです。

先日スタートした連載「YURIEのおいしいアウトドア旅」は、愛車のバン「サンシー号」で全国を旅することにハマっている私が、各地で出会った大自然やご当地料理をご紹介する旅レポ企画。第1弾は、年末年始にめぐった九州4県のうち大分・熊本での旅をレポートしました。

第2弾の今回は、九州南東部の「宮崎県」! 意外な名物メニューや日本とは思えない景色にたくさん出会えた旅の様子を、写真とともにお届けします。

宮崎県民のソウルフードをいただく!

宮崎の名物というと何を思い浮かべますか?

チキン南蛮や宮崎牛は有名ですが、実は「うどん」も隠れた名物なんだそうです。私も行ってみて初めて知りましたが、県内には数多くのうどん屋さんが! 朝ごはんにうどんを食べるのも定番で、早朝からオープンしているお店も多いのだとか。

私が訪れたのは、宮崎市内にある「忠太郎茶屋」。看板メニューの「ごぼう天うどん」は、いりこと昆布を長時間煮込んだスープに、宮崎名物の柔らかめの麺、その上にごぼうのかき揚げがどーんとのった一杯。お出汁の優しい味わいがとてもおいしく、ごぼう天は素揚げに近い感じでペロッと食べられました。

もう一品、「魚寿司」も注文。宮崎県の門川町というところの郷土料理で、さば寿司のことだそうです。脂がのっていて美味!

まるで南国! 「道の駅フェニックス」「サンメッセ日南」

1年を通して温暖な気候の宮崎。道にはヤシの木の一種「フェニックス」が並んでいて(県の木だそうです!)、南国に来たような雰囲気。1960〜1970年代には新婚旅行先として大人気だったようです。


 

宮崎市街地から国道を南下した海岸沿いにある「道の駅フェニックス」に寄り道。崖上の展望所からは太平洋の大パノラマと、「鬼の洗濯板」と呼ばれる海岸線の波状岩が見渡せます。まさに絶景!

道の駅フェニックス
URL:http://michinoekiphoenix.jp

そこからさらに南下すると、モアイ像で有名な「サンメッセ日南」に到着。日南海岸に広がる丘に、観光牧場やレストラン、岩盤浴などいろんな施設が点在しているテーマパークです。太平洋をバックに7体のモアイ像が並ぶ景色は、もう日本じゃないみたい!

どうして宮崎にモアイ?? 気になって調べてみたら、なんとイースター島が唯一認める完全復刻版なのだとか。部族間の争いやチリ大地震で倒壊したモアイ像を、日本のクレーンメーカーなどで結成された「モアイ修復委員会」が修復したことから、日本でモアイを復刻することが許されたのだそうです。

イースター島との意外な縁に、なんだかほっこり。

サンメッセ日南
URL:http://www.sun-messe.co.jp

宮崎の郷土料理を味わいに人気店へ!

ご当地のお魚料理を味わいに訪れたのは、日南市にある「三代目まんりょう」。さすが人気店、駐車場はいっぱいで店内も混んでいました。

日南獲れのお魚や地鶏、宮崎牛など、食欲をそそるメニューがいっぱい! その中でも私が選んだのは「かつおめし定食」。ごはんに漬けかつおがたっぷりのった漁師めしです。実は日南市、近海かつお一本釣りで有名なのだそう。

半分食べたら残りはお茶漬けに。新鮮で臭みのない日南のかつお、とてもおいしかった!


 

夫が注文した「うな重」も看板メニューのひとつ。南九州産のうなぎを40年以上継ぎ足しのたれで焼き上げているそうで、こちらも絶品でした。

三代目まんりょう
URL:https://manryou.owst.jp

宮崎の最南端で、野生の馬に会ってきた♡

宮崎県最南端の串間市にある、太平洋に突き出た「都井岬(といみさき)」。そこに野生の馬がいるということで行ってみました。馬が岬の外に出てしまわないように設けられている通行ゲート「駒止の門」でパスポートをもらい、いざ中へ!

都井岬に生息している「御崎馬(みさきうま)」は、国の天然記念物に指定されている日本在来馬。江戸時代に藩営牧場として開設されて以来、ほぼ放牧状態で自然に任され育ってきたそうです。だいたい100頭くらいいるみたい。

馬たちはみんな優しい目で穏やか。触るのはもちろんNGですが、こんなに近くまで行っても大丈夫! とっても癒されました〜!


 

普段なかなか出会えない景色にたくさん出会えた宮崎の旅。素材やお出汁の味が活きたご当地料理もどれもおいしくいただきました。

「宮崎ってうどんが有名なんだ!」「日南のモアイ像ってイースター島公認なの!?」…などなど、初めて知れたこともいっぱい! 実際に行ってみないと気づかない新しい発見ができるのは、旅の大きな魅力ですよね。

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。九州旅のラスト、#3の鹿児島編もどうぞお楽しみに!

Writer
三橋温子
Photographer
YURIE
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